ビットコインってなに?
年始はかなり暇なため、ビットコインについての本を読んだ。「ビットコイン買えば儲かるのでは‥」という淡い期待を抱きつつ。
読んだのは以下の2冊。
ビットコインとはなにか? いちばんわかりやすいビットコインの解説本 (とはなにか?シリーズ)
- 作者: 大石哲之
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ株式会社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: Kindle版
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本当に本のタイトルどおり、「ビットコインについて全くわからん」という人向けの超入門書。
30分かからずに読めて、たった100円なので、ネットでいろんな記事探すよりは先にこれを読んだほうが早いだろう。
続いて読んだのがこちら。この著者の本は『「超」勉強法』など過去に好きな本がいくつかあったので。
ネットワークや暗号化のややテクニカルな説明もあり、完全な文系人間である自分には理解が難しい部分もあった。何度か読み返して理解を深めたいところだ。
本の紹介だけで長くなってしまったが、この2冊を読んでわかったことをまとめたい。
ビットコインは送金手段として使うべき
新聞などの情報から、ビットコインは投資(投機)の対象だと認識していたが、どうやら注目すべきは送金手段としてのようだ。
ビットコインであれば、銀行口座がなくても世界中にごく僅かな手数料で送金できる。
まず銀行で行っている現況の国際送金は手数料が高すぎる。これは私も銀行の窓口で働いたことがあるので、実感しているところだ。送金手数料で5000円以上もかかることが多いため、定期的に海外に送金する人たち(数はそれほど多くないだろうが)からは不満がある。
手数料が高いため、数万円程度の少額の送金や決済手段として使いにくい。例えば日本では外国人労働者が本国に送金しにくいという問題が生じている。
また、日本ではそこらじゅうに銀行支店があるが、途上国ではそもそも銀行自体が少なく、口座を持てない人が多数いる。
ビットコインによる送金が普及すれば、これらの問題が一気に解決する。そのため、ビットコインの価値は送金や少額決済の機能にあると言える。
投資対象とする場合の問題点
では投資対象てしてはどうなのかというところだが、現状では値動きが大きすぎるためギャンブルに近い。過去には中国の規制などにより、1日で半値になったこともあるようだ。
ということで現状では投資目的で買うべきではないようだ。残念。
『仮装通貨革命』では投資対象としては期待できないが、ビットコインは今後確実に普及していくため、送金やその周辺のサービスでの起業には大きな可能性がある旨が書かれていた。
日本でビットコインは普及するのか
それ以降、あまりニュースなどでもビットコインについて見かけなかったように思う(私が知らなかっただけかもしれないが)。そもそも新聞などでも、ビットコインを「怪しげな投資商品」としてとらえていたように思う。
日本は諸外国に比べて圧倒的に普及が進んでおらず、一般の人たちの関心も薄い。
個人的には普及には相当時間がかかるのではと思う。本格的に普及してくれば、国からの規制が強いだろうし、現在送金業務をほぼ独占している銀行業界の反発も激しいだろう。
まとめ
投資対象としては厳しい点は残念だが、画期的な送金、決済手段であるという点は非常に興味深かった。ネット上の情報源なども本の中で多数紹介されていたので、いろいろ漁ってみたい。
また今年どれだけビットコインが普及していくのか、注目していこうと思う。