【初心者向け】TOEIC800点を超えるための勉強法(基礎編)
英語の勉強をはじめる人にとって、TOEICは一番わかりやすい目標だ。
最終的な目標が「海外で仕事をする」とか「留学する」という人であっても、社内選考や留学試験ではTOEICの点数が応募の条件として使われることが多いはずだ。だから、まずはTOEICで高得点をとることを目指して勉強しよう。
TOEIC未受験〜TOEIC600点以下の人向け
このエントリーで書いたように、英語学習で大事なことは以下の3つだ。
- 毎日続けること
- 目的をはっきりさせること
- 良い教材を選ぶこと
これから英語学習を始める人、初心者の人は特に「毎日続けること」を意識しよう。そのためには「良い教材を選ぶこと」も大事だ。いきなりTOEICの対策本をやるよりは、ストレスが少ない簡単な教材で英語を勉強する習慣をつけることをおすすめする。
私がやったのはこちら。
中学1年生レベルの英文から始まり、中学3年生くらいの英文までステップアップしていく教材だ。これくらいのレベルが無理なく続けられていいと思う。長い間英語から離れていた人にも安心だ。
使い方は、以下のようなやり方がおすすめ。
- 何も見ないでCDだけ聴く
- CDを聴きながら、同じスピードで文章を黙読する
- 和訳を確認しつつ、内容をしっかり理解できるまで読む(精読)
- 文章全体を音読する
- CDを聴きながら、同じスピードで文章を黙読する(2と同じ)
- 何も見ないでCDだけ聴いて、内容を理解できるか確認する
このやり方で、リーディングとリスニングの力を同時に伸ばしていくことができる。
各ステップを何回も繰り返しやったほうがいいけれど、しんどければ無理してやらなくてもいい。シャドーイングやらディクテーションも同じだ。
ある程度英語力がついてくれば、シャドーイングなどのトレーニングは効果的だが、初心者にとっては普通にしんどくて挫折の元だ。この段階では勉強を続けることを最優先にしよう。
1〜6までの順番も、できればこの順番がいいが「家で精読や音読をして、電車でCDを聴いて復習」みたいなやり方でもいい。自分のやりやすいようにアレンジしよう。まずはこの『速読・速聴英単語Basic』を最後までやりとげよう。400ページくらいでけっこうボリュームがあるので、やり終えれば達成感があるはずだ。
1冊やり終えると他の教材に進みたくなるが、ここで焦らずにもう1周やって復習しよう。初回より明らかに早く、簡単に進められるはずだ。2周目が終わったら、3周目をやってもいいし、飽きそうだったら次に進んでもいい。
この段階でTOEICを受ける必要はないと思うが、もし「力試ししたい」とか「会社や学校で受ける機会がある」のであれば、必ず公式問題集で本番形式の練習をしてから受けよう。
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2012/06
- メディア: 大型本
- 購入: 11人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
TOEIC600点以上の人向け
使う教材はこちら。
- 作者: 松本茂,Robert L. Gaynor,Gail K. Oura,藤咲多恵子
- 出版社/メーカー: Z会
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
上で紹介した『速読・速聴英単語Basic』のレベルアップ版。英語のスピード、文章の長さ・内容、単語のレベルが一気に上がっているので、最初はかなり辛く感じるだろう。使い方はさっきと同じ。
- 何も見ないでCDだけ聴く
- CDを聴きながら、同じスピードで文章を黙読する
- 和訳を確認しつつ、内容をしっかり理解できるまで読む(精読)
- 文章全体を音読する
- CDを聴きながら、同じスピードで文章を黙読する(2と同じ)
- 何も見ないでCDだけ聴いて、内容を理解できるか確認する
こちらも頑張って最低2周はやりとげよう。同じくシャドーイングなどは無理してやらなくてよい。この参考書がしっかり読めて聴けるレベルであれば、基礎は十分できているといえる。この時点でTOEICを受ければ700点近くまで行くだろう。
そして、基礎がしっかりできた状態でTOEIC向けの対策をすれば、50〜100点は軽く伸びる。
(追記:TOEIC対策については以下のエントリに書きました。)
おわりに
私の場合は『速読・速聴Core』を2周と公式問題集をやった段階で、TOEIC700点を超えた。
個人的には『速読・速聴』シリーズのように、英文をたくさん読みながら自然に単語・文法を身につけていく勉強法がよいと思う。
ただやり方は人それぞれなので、典型的な単語集で単語を覚えたい人は『DUO』を、文法が弱いと思う人は『Forest』など、定番の教材を加えてみてもよいかと思う。
『速読・速聴』シリーズも含め、気になった参考書は書店で実際に中身を見てみるといい。ただし、書店にはダメな参考書も山ほど置いてあるので、そっちに釣られないように気をつけよう。