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【読書メモ】いますぐ本を書こう!

 

いますぐ本を書こう!―早稲田大学エクステンションセンター「本の書き方講座」講義ノート

いますぐ本を書こう!―早稲田大学エクステンションセンター「本の書き方講座」講義ノート

 
絶版になっている本なのですが、ある本でおすすめされていたので買いました。
感想ですが、
  • たくさん本を読む(できれば毎日1冊!最低でも1週間に1冊。)、メモをとる習慣をつけるなど、文章術よりも本を書くために必要な習慣についての内容がメイン。
  • 文章のリズム、書き出し、推敲などについての説明はあるが、著者自身の理論は少ない。他の作家の名文を具体例として紹介しているだけのものが多い。
 
最も参考になったのは「日常の文章化」という内容。これも他の作家の本から引用しているだけなんだけれど。
文章を書く人間は、この習慣がしぜんに身についているものだ。
道を歩きながら知らずにいつのまにか口の中で風景描写をやっている。
人に会えば、また口の中でもぞもぞと人物描写が始まる。
夜、家族が帰宅すると、その様子をまたいつのまにか観察し始めている。
つまり寝て起きて文章、寝て文章、座って文章、というように常時意識する。
これはずいぶん大変なようだが、文章に限らずどんな仕事でも、趣味でも一生懸命の人間はたいていそんなものである。決して特別なことではない。
(『名文を書かない文章講座』村田喜代子)より
普段の生活で目に入る人や面白いものを、頭の中で適当に文章化してみる。
例えばきれいな女性を見かけたら、よく観察して頭の中で描写する。やり過ぎると通報ですがw
どんなところがきれいなのか、なぜ面白いと思ったのかなどを頭の中で表現してみる。
これを日頃から習慣にしておくと、いざ文章を書くときにスラスラ書けるようになる。
 
余談だが、クリストファー・ノーラン監督の『フォロウィング』という映画で、作家志望の主人公がネタ作りのために街で見かけた適当な人を尾行・観察していたのを思い出した。この映画はサスペンス好きの人にはおすすめです。
  
日頃から観察力を磨くよう意識すること、そして観たものを頭の中で即座に文章化する習慣は、ものを書く人にとって必須なのだと感じた。
 
フォロウィング [DVD]

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