食品添加物について調べてみた
私は外食ばかりで食事に全然気をつかっていないのですが、食品添加物について調べてみることにしました。
手間をとるか、添加物をとるか
まず読んだのは以下の本です。
著者はかつて食品添加物のセールスマンとして活躍していた方です。添加物の現場に長年携わっていた方ですので、内容に説得力があります。
ポイントをまとめます。具体的に避けた方がよい添加物は後ほど。
- 加工食品に大量の添加物が使われているのはもちろん、しょうゆ、塩などの調味料やミネラルウォーターにも添加物が使われており、添加物を完全に避けることはほぼ不可能。
- 添加物の安全性はネズミなどの動物実験でのみ確認し、そこから人体への影響を推定している。また、添加物単体での実験はしているが、複数の添加物が組み合わさったときの安全性は不明な部分が多い。
- 安いから、見た目がよいから、低カロリーだからといって安易に飛びついてはいけない。それは添加物のおかげだから。「なぜ安いのか」と疑問を持つことが大事。
- 添加物によって、安い、簡単に調理できる、長持ちする、きれい、おいしいものを食べることができる。私たちは添加物のデメリットだけでなくメリットも享受していることを忘れてはいけない。
本書の中に「手間をとるか、添加物をとるか」という言葉が出てきます。
自分で手間をかけて料理すればその分だけ添加物は少なくなりますし、出来上がったものを買ってくれば楽ですが大量の添加物を摂取することになります。
結局はこれに尽きるのではないかと思いました。
ちなみに同じ著者が『食品の裏側2』という本も出しています。『食品の裏側』から10年弱たっていますので、いろいろ変わった部分もあるのかなと思いましたが、内容は大差ないです。ややネタ切れ感がありますので、『1』だけ読めば十分だと思います。
消費者にとって不利なルール
『食品の裏側』で言及されていますが、食品添加物については消費者にとって不利、食品メーカーや販売店にとって有利なルールがあります。
- 一括表示:用途が同じ添加物で、何種類使ってもまとめて表示できるものがある(香料、pH調整剤など)
- キャリーオーバー:添加物の入った食品を原材料として加工食品を作った場合、てきあがった加工食品には原材料に使われた添加物を表示する必要がない
- お弁当屋など、店内で調理してそのまま提供する場合は、使用した添加物を表示する必要がない
- できるだけ加工されていない食品を食べる(自分で料理するものを増やす)
- 特に危険な添加物を頭に入れておき、それらを避けるよう注意する
体に害のある添加物
では避けた方がよい添加物はなんでしょうか?それを調べるため次の本を読みました。
添加物の健康への影響は、発がん性、内蔵へのダメージ、免疫低下などさまざまで、個人差もあります。危険な添加物は主に合成された化学物質(自然界に存在しない物質)であり、体内で消化できないため体に悪影響を与える可能性があります。
本書で紹介されている添加物についてまとめました。
添加物名
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代表的な食品
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備考
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明太子、ハム、ウインナーソーセージ
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食品の色が悪くなるのを防ぐ。コンビニやスーパーのおにぎり、パンなどに含まれている。セブンイレブンなど使ってない店も多い。
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カラメル色素
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ソース、ジュース、菓子、ラーメン、しょうゆ
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体に悪くない種類もあるが、表示からは判断できない。
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清涼飲料、菓子
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低カロリーの食品を作るための合成甘味料。
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パン
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最近は使われることは少ない。山崎製パンのランチパックにごく微量だが使われている。
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タール色素(赤色XX号など)
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漬け物、紅ショウガ、かき氷のシロップ
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合成着色料
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OPP、TBZ(防カビ剤)
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レモン、オレンジ、グレープフルーツ
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輸入する際に使われる。
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魚介類、カット野菜
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消毒のために使われる。特にチェーンの寿司店、居酒屋などの魚介類。
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亜流酸塩(酸化防止剤)
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ワイン、ドライフルーツ、コンビニ弁当
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酸化防止剤、漂白剤
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栄養ドリンク
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合成保存料
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サッカリンNa
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寿司に添えられているショウガ、歯磨き剤(食品ではありませんが)
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合成甘味料
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『食品の裏側』では 厳密には添加物ではありませんが、注意すべきものとして以下が挙げられています。()内は代表的な食品。
表の10種類+この3種類についてはできるだけ避けるように注意した方がよさそうです。
おわりに
添加物の本を3冊も読むと、気分が悪くなってしまいました…。
なぜ添加物に興味を持ったのか?それはまた次回書きたいと思います。