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Life goes on

それでも人生は続く。

【読書メモ】ぼくは愛を証明しようと思う。

 

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)

ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎単行本)

 

藤沢数希さんがメルマガとかで発信している恋愛工学を、小説仕立てでまとめた本。恋愛工学は基本的にナンパのスキルなので、以前から信者が絶賛する一方で「ナンパはクズのやること」みたいな感じの批判がありました。最近はこの本が出たこともあり、「恋愛工学は宗教だ」とかまた別の観点からも叩かれてるのを見かけます。

著者の本は、以前に『外資系金融の終わり』も読みました。藤沢さんは普通の人があまり知らないテーマをわかりやすく、面白く書くのが本当にうまいと思います。外資系金融とかナンパとか。そして自身の経験に基づいて書いているからでしょうけど、細かいところで妙にリアリティがあります。

この本で言うと、バーで初めて会った女の人たちとテキーラで「チアーズ!」って盛り上がってるとことか。一時期、私は海外にいて外資系金融の日本人たちと知り合いになったとき、本当にこんな感じでやってたのを思い出しました。「非モテ」の僕は全然ノリについていけなかった苦い思い出があります(笑)日本でもリア充の人たちはクラブとかで普通にやってるのかもしれませんが。

恋愛工学は半分正しくて半分正しくない

藤沢さんの書く内容は「納得感があって正しいんだけど、面白くなるようにかなり盛ってたり、そこまで単純じゃないだろうという部分が多い」と思ってます。

本書でも「女になめられないように適度にdisる」とか「女はモテる男性を好きになるからいかにモテるアピールをするかが大事。モテる男は複数の女からモテるし、モテない男は誰からもモテない」みたいな恋愛工学のスキル・考え方みたいのがたくさん出てきます。

この辺はみんながある程度実感として持っているでしょうし、正しいと思います。だけど、女慣れしてる人ならともかく、ガチの非モテが下手にこれらのテクニックを使ってもたぶんうまくいかない。非モテコミット(モテない男が1人の女に必死にアプローチする)の方が上手くいくこともあるはずです。結局は自分と相手の性格次第でしょう。

まあ「最初は上手くいかないけど、それを誰でも成功できるようにするのが恋愛工学のすごいところだろうが」と言われれば反論できないですが。

恋愛工学を実践するハードル

怖いのは藤沢さんの文章は非常に面白く納得感もあるので、「恋愛工学を頑張れば自分でも女にモテまくれるのでは?」と思ってしまいそうになるところ。「恋愛も勉強や仕事と同じ」「最小限の努力で最大限の成果を」「女に無視されてもリスクは何もない」といったような、非モテが好きそうなフレーズも随所に出てきます。

本書でも主人公のワタナベくんはかなり頑張ってますが、恋愛工学を実践するにもいろいろハードルがあると思います。

  • ナンパで声をかける行動力
  • 一緒に行動してくれる遊び慣れたパートナー(本書のナガサワさんのような人)
  • レストラン、バー、クラブに行きまくる、平均以上のファッションや体型を維持する、いい部屋に住む、などの経済力

書いてて思いましたが、これらを全部揃えられるのであれば、恋愛工学使わなくても非モテから脱出できるような気が…。

他には本書でもありますが、彼氏持ちの女性とかに手を出して、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクとかもあります。あと、そもそもナンパで引っかかる女性とか、深夜にクラブで遊んでる女性がメインターゲットとなると、けっこう層が限られてくると思います。 

おわりに

いろいろ批判的なことを書きましたが、マイナス面も考慮して、それでも色んな女性と遊んでみたい、モテるようになりたい、という人は恋愛工学を実践すればいいんじゃないでしょうか。

個人的には書いてあることを真に受けず、エンターテイメントとして楽しむくらいがちょうどいいと思います。

外資系金融の終わり

外資系金融の終わり