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奨学金480万円を5年で全額返済するためにやったこと

このブログで圧倒的によく読まれている記事は、奨学金の返済に関する記事だ。 

rs-hmgsr.hatenablog.com

私は大学時代に第二種奨学金を合計で480万円(元金)借りたのだが、繰上返還により、社会人になってから約5年で全額返済した

前述の記事は検索流入でよく読まれており、奨学金の返済に苦労している人、あるいは長期間にわたる返済(繰上返還しない場合は約20年もかかる)を避けるため繰上返還したいと考えている人は多いようだ。

そこで、私が奨学金を返済するためにお金の面で気をつけたことを書きたい。「奨学金を返済するため」とは言っても、要は5年間、毎年100万円以上を貯蓄したという話であり、貯蓄をしたい人全般に通じることが多いと思うので参考にしていただきたい。
 
前提となる条件として、私の収入等についてざっくりと書いておく。
  • 年収:約400万〜450万円
  • 月の手取り:約20万円(これに残業代で数万円プラス)
  • その他:都内在住、独身

 1.家賃を抑える

これが一番重要。特に根拠はないようだが、一般的に「家賃は収入の3分の1以内」を目安にするといいそうだ。手取りが20万円なら6万円強となる。

私は幸いにも会社の社宅に住んでおり、家賃への出費を「収入の3分の1」よりも大幅に抑えられている。社宅・寮に住むという選択肢があるのであれば、積極的に利用して家賃を抑えるべきだろう。社宅がなくても、住宅手当があるという人は多いかと思う。住宅手当を含め、家賃への支出が手取りの3分の1を超えないようにしよう。
 
家賃が収入の3分の1を超えると、おそらくほとんど貯蓄することができなくなる。例えば都内に住みたいと思っても、しばらくは無理せずに神奈川・埼玉・千葉で都内にアクセスしやすいエリアを探し、収入に見合ったところに住むべきだ。

なんだかんだ言っても日系企業の福利厚生(特に大手企業)は充実しており、単に年収の金額だけでは会社の待遇がよいかどうかは判断できないとつくづく感じる。福利厚生の充実度は会社に入ってみないと中々わからない部分もあるが、就職活動する学生、転職活動する社会人は目先の年収だけで会社を選ばないようにすべきだ。


2.保険には極力入らない

これは家族の有無によって変わってくる部分もあるが、私は全く保険に入っていない。

生命保険

独身の場合には不要。これは議論の余地がないと思う。
配偶者や子どもがいる場合は、家庭環境によって変わってくる。生命保険に入っていなかったとしても、遺族年金により国からある程度のお金は支給される。後は遺された配偶者が自力で生活していける収入があるか、万が一のことがあったときに両親や他の家族が支援してくれるかどうか、といったことを考え、保険に入るかどうかを決めよう。

医療保険

医療保険についても、日本は国の保険制度が充実しているため、民間の保険の必要性は低い。

まず長期入院で医療費がかさんでも、保険適用対象の治療であれば「高額療養費制度」により最終的な自己負担の上限は1か月あたり約9万円となる。そのため、ある程度まとまった金額を貯蓄していれば、保険対象外の先進医療を受けるようなレアケースを除き、医療費の心配をする必要はない。

長期入院して働けず、その間収入が途絶えてしまうことはあり得るので、収入がなくても生活でき、高額療養費制度の金額を支払える程度の貯蓄は用意しておく必要がある。
どれだけ用意しておくべきかについては、様々な考え方があると思うが、個人的には生活費の6か月〜1年分の貯金があれば安心できると思う。

1か月に15万円を生活費に使う人であれば、90万円〜180万円だ。けっこうな金額に思えるかもしれないが、この金額があれば「今後は保険料に毎月数千円も払う必要がなくなる」と考えよう。

奨学金を繰上返済するにしても、繰上返済を頑張り過ぎて毎月の生活がキツくなるようでは長続きしないので、いずれにしても生活費の6か月分は常に用意しておくようにしよう。
 
生命保険、医療保険どちらにも言えることだが、大事なのは、そもそも保障の内容や保険金給付の条件を自分がしっかり理解しているかどうかだと思う。きちんと理解して保険に加入しているのであればいい。「誰かに勧められたから」、「何となく加入しておいた方がいい気がする」くらいの感覚で入っているのであれば見直すべきだ
 
そして、保険を見直すにあたっては、自分自身で調べるべきだ。家族・友人に詳しい人がいれば相談してもよいが。

よくわかってない状態で安易に「ほけんの窓口」などの販売店に行くべきではない。「複数の保険会社から最適な商品を紹介してもらえる」、といっても結局は販売員は商品の手数料で飯を食っている。「もしあなたが保険の販売員だったとしたらどうするか?」を考えてみよう。「販売員にとって好都合な商品の中から、最適な商品を紹介してくる」と考えよう。
 

3.車を持たない

車はとにかくお金がかかる。車そのものだけならともかく、駐車場代、税金など維持費が大きい。自動車ローンを組んでいる場合はその分の金利もかかる。
 
地方によっては、車がないと生活が非常に不便な場合があるので、その場合は仕方ないが、それ以外の地域、少なくとも東京や大阪に住んでいるのであれば車は不要だと思う。

家族がいて何かと車が必要であったり、趣味として車が好きとかであれば変わってくるが、独身かつ奨学金の早期返済を考えている人であれば車を持つべきではない。
 

4.その他

1~3ほどの影響はないが、貯蓄する上で心がけておくべきことはたくさんある。
これらは私自身完璧にできているわけではないので、できそうなことを、ストレスにならない範囲で実践すればよいと思う。
 

・家計簿をつける

アプリでもエクセルでも何でもいいので家計簿をつけよう。分類や金額はだいたいでもいい。月単位で振り返ったときに、自分が何にお金を使っているのかがわかるし、自然と節約意識が高まると思う。

また、家計簿をつけていると、日々の食費などを節約することも大事だが、毎月の固定費を減らすこと、一時的な大きい出費を減らすことの方がより重要であることを実感できるはずだ。

ちなみに私は「Zaim」のアプリを使っている。

  
・無駄な飲み会に参加しない

会社の飲み会で現実的に行かざるをえない場面や、仲のいい友人との飲み会などであれば行くべきだが、それ以外で気乗りしない飲み会はできるだけ避けよう。

・資産運用は奨学金を返済してからにする

奨学金の繰上返済を考えている人の中には、株や投資信託への投資を考えている人もいるだろう。

私は奨学金の返済初期から株や投信(インデックスファンド)を買っており、最大で100万円くらい投資していた。だが結局は投資で得られる収益よりも繰上返還による利息節約の方がメリットが大きいと考え、段階的にほぼ全額売却した。

「投資で奨学金の利子を超えるリターンを狙えばいいのでは?」と考える人がいるかもしれない。長期保有するのであれば別だが、いったん相場が暴落すると回復にはある程度の時間がかかるため、素人が数年間で利益を出し続けるのは簡単ではない。
 
私の場合、アベノミクスの時期に利益が出たものの、それ以前は東日本大震災やギリシャショックなどで損失を出している。株や投信に投資すれば、必ず損失のリスクが発生する。一方、奨学金(ローン)の返済はノーリスクだ。奨学金(ローン)の返済はノーリスクで確実に利益が出る投資だと考え、返済を優先しよう。 
 

・交通費

旅行、帰省などで飛行機を利用する場合は、「旅割」などで30日前、45日前など早い時期に予約することで交通費を大幅に節約できる。ただしキャンセル・変更ができないなど様々な条件があるので注意しよう。
 
新幹線については、東海道新幹線に限られるが、エクスプレスICというサービスがある。ネット上で予約ができ変更・キャンセル可、東京〜新大阪間の料金が片道1000円ほど安くなる(もちろん他の区間でも割引料金になる)、紙のチケットが不要(ICカードのタッチだけで乗車可)、といいことだらけだ。

年会費が1,000円かかるクレジットカードの申込が必要だが、上記のとおり東京〜新大阪を1回でも乗車すれば元はとれる。帰省、出張などで東海道新幹線をよく使う人にはおすすめだ。

expy.jp 

・家電製品は旧モデルを買う

よほどこだわりがある商品は別として、家電製品は旧モデルを買おう。最新モデルと比べると数万円は安い。今は最新モデルの商品だって、1年もすれば旧モデルになるのだから。
 

・携帯電話料金

3大キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)の携帯を使っていると、ほとんど使わないサービスを月額数百円で契約させられることがある。最初の月は無料などという条件になっているからタチが悪い。ほとんどのサービスはネット上で解約できるはずなので、たかが数百円だからといってめんどくさがらずに解約しておこう。

ネット環境やSIMフリースマホについて調べ、自力でいろいろセッティングできるのであれば、3大キャリアからMVNOに変えることを検討してもよい。
 

・クレジットカードを積極的に使う

カードが嫌いな人もいるかもしれないが、家計簿をしっかりつけていれば、知らないうちに使い過ぎてしまうなどということは起きないはずだ。ただしリボ払いにすると利子が発生するため、支払いはすべて一括にすること

その上で、スーパーなど日常の買い物を含め、積極的にクレジットカードを使ってポイントを貯めよう。支払い金額の1%のポイントがつくカード(楽天カードなど)を使い続ければ、ポイントが貯まって地味に節約となる。

大事なのは、どのカードでもよいので、使うのは一つのカードに集中させることだ。ポイントの付与率がいいからといって、「◯◯の支払いはAカード、××の支払いはBカードで…」とやっていると、なかなかポイントが貯まらずお得感を実感できないし、単純に管理が面倒なのでやめておこう。
 

・ギャンブルをしない、風俗にいかない

当たり前だが、ギャンブル・風俗は極力いかないように。なお、宝くじは期待値が最悪のギャンブルであるため、宝くじもやめておこう。
 

・外食を控え、自炊する

私もあまりできていないのだが、本気で節約するのであれば、自炊は必須だろう。最低限の料理のスキルは、節約に限らず何かと役立つことが多いと思う。
 

・ブランドものを買いすぎない

時計、カバン、洋服、靴…、私もファッションが好きなので比較的お金をつかっている方だと思うが、ハマると終わりがないのでほどほどにしておこう。別に全身ユニクロにしたりする必要はないと思うので、長く使えて質の高いものを選んで買うようにするのがいい。以下のエントリも参照。

rs-hmgsr.hatenablog.com

・ATMは手数料のかからないものを使う

コンビニATMなどは便利だが、極力使わないようにしよう。100円、200円でも何度も使っているとバカにならない。

余談だが、現在の普通預金の利息はだいたいの銀行で年0.02%であり、仮に100万円を預けていても1年で200円(税引き後160円)にしかならない。銀行の利息に期待しているわけではないが、年間で払うATM手数料の方が多いと、なんとなく負けた気分になるので意地でも払わないようにしている。
 

おわりに 

以上、奨学金を早く返済したい人、貯蓄したい人は参考にしてもらえれば幸いだ。
最後に、初心者向けに資産運用、保険、住宅ローンなどについて書かれた本を紹介したい。
全面改訂 超簡単 お金の運用術

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投資すべきETFやインデックスファンド、資産配分が具体的に紹介されており、これから資産運用を始めたい人は必読だ。

臆病者のための億万長者入門

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 保険や住宅ローンについてはこちらが詳しい。お金のことをトータルで勉強したい場合はぜひ。