バターコーヒーを1か月間飲み続けた結果
「バターコーヒー」がダイエットをしたい人や健康意識の高い人たちの間で流行っている。朝食をバターコーヒーのみにすると、血糖値の安定などにより、以下のような効果があると言われている。
- 空腹感が抑えられる
- 頭の中の霧が晴れたようになり、集中力やパフォーマンスが増す
【バターコーヒーの作り方】
①コーヒーを豆から淹れる
②グラスフェッドバター(牧草のみで育った牛の乳から作ったバター)とMCTオイル(又はココナッツオイル)を混ぜる
③ミキサー等でしっかり混ぜる(ただ溶かすだけではダメなのがポイント)
詳細を知りたい人は以下の本を参照。タイトルはアレだけど、内容は濃い。
詳細を知りたい人は以下の本を参照。タイトルはアレだけど、内容は濃い。
How to Make Bulletproof® Coffee w/ Dave Asprey
日本ではグラスフェッドバターを手に入れるのが難しい。Amazonで買えるけど高い。1か月分で3,000円くらいかかる。試してみたい人は、いきなりお金をかけて全部揃えなくても、コーヒーはインスタントで、バターはスーパーで売ってる高めの無塩バターで、という感じではじめてみるのがいいかもしれない。
少量であれば、ミキサーはこれを使うと安くて手頃
コーヒー豆から挽く場合はこれを使用(豆から淹れると味が全然違う)
1か月間バターコーヒーを飲んだ結果
本題の飲み続けた結果だが、私のスペックは以下のとおり。
・171cm、58kgのやせ型(アラサー男)
・朝食はヨーグルトのみ、昼食は弁当屋、夕食は外食
・週2くらいでランニング
・睡眠時間は6〜7時間
ここから朝食をバターコーヒーのみにしたところ、結果は以下のとおり。
- 最初の2週間くらいで体重が1.5kg減った。
- 食欲が抑えられる感じはあまりしない。飲んだ後、そこそこの満腹感はある。
- 集中力はやや増しているかもしれない、という程度。カフェインの効果もあるので、「バターコーヒーのおかげ」と言い切れるほどではない。
- 体質もあると思うが、コーヒーの利尿作用でかなり頻尿になる。ひどいと30分に1回くらいトイレに行きたくなる。
- MCTオイルの影響か、お腹がゆるくなる場合がある。
結論としては「バターコーヒーを飲むだけで劇的に体調がよくなって痩せる」ことはない。
例えば、元々朝食をしっかり食べている人が朝食をバターコーヒーのみにすれば、摂取カロリーが減るから確実に痩せるだろう。つまりバターコーヒーを飲まなくても、糖質を制限すれば痩せることはできる。
例えば、元々朝食をしっかり食べている人が朝食をバターコーヒーのみにすれば、摂取カロリーが減るから確実に痩せるだろう。つまりバターコーヒーを飲まなくても、糖質を制限すれば痩せることはできる。
バターコーヒーは本当に体にいいのか
「コーヒーにバターを入れて飲む」なんていう習慣を、何十年にわたって実践し続けた人はいない。となると、長期的にみて本当に効果があるかどうかはわからない。長年バターコーヒーを飲み続けた結果、「内蔵が悪くなりました」、なんてことはないんだろうか?
英語サイトだと、バターコーヒーが健康によくないというページも出てくる。
- バターコーヒーだけでは、普通の朝食に比べて脂肪以外の栄養素が不足する
- グラスフェッドバターの脂肪は確かに体にいいが、一般的に摂取する量より多い
- コレステロールが増加するという報告が出てきている
「シリコンバレー式〜」をはじめ何冊か本を読んだが、「糖質を制限して、良質なタンパク質と脂質を多くとるのが健康によい」という考え方が今の主流だ。
小麦、イモ、果物など糖質が多い食べ物を避ければ、肉・魚・野菜・バターなどはたくさん食べてもいい。昔は体に悪いと言われていた脂質も、今では良質なバターや油は、むしろ健康にいいと言われている。とにかく糖質を必要最低限に抑えることが重要。
バターコーヒーも、最近の主流にマッチしているからといって、長期的にみて本当に体にいいのかどうかはわからない。飲んでいて体調の良さを実感できるなら、続ける価値があると思う。
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