会社にしがみついて離れないようにしたほうがよいのか
「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー習慣
- 作者: 首藤由之
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2014/02/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この類の本も数冊読んだので、内容も大部分が知ってることばかりとなってきた。
要点をまとめると…
- お金を貯める原理原則は、収入を殖やす、支出を減らす、運用で得られるお金を殖やす、の3つであること
- 家計簿をつける。日々の支出管理を行うだけでなく、今後のライフプランに合わせて収入、支出を計算してみることも重要
- 「日々の生活に必要なお金」、「使う予定が決まっているお金(住宅、自動車など)」、「自由に使ってよいお金」に分けて管理すること。投資は「自由に使ってよいお金」のみで行うことが鉄則
- 金融機関は信頼してはいけない。手数料を常に意識しよう、自分が理解できない金融商品には手を出すな
- 高額療養費制度などの公的制度、財形、団体保険など会社の福利厚生をしっかり把握しておき最大限活用しよう
といったところ。
インデックス投資がよいことには触れているが、具体的な銘柄までは言及していなかったり、生命保険は不要とまでは言ってないあたり、以前の記事で紹介した『超簡単 お金の運用術』(お金持ちになるために大事な6つの要素 - Life goes on)よりはマイルドな印象。
ライフプランの重要性や「家族とよく話し合おう」といった記述が多いため、家庭持ちの方に向いている本かなと思う。
印象的だったのは、
皆さんが平常な労働環境にいるとしたのなら、表現は悪いのですが、「会社にしがみついて離れないようにする」ことを考えるのが大事ではないのでしょうか。大きな会社や優良会社にいる人ほど、そうです。
という部分。
私もかなり大規模の会社で働いているため、家賃をはじめ、会社から沢山の恩恵を受けている。最近は自分の収入や支出について考えれば考えるほど、「自分を含め、ほとんどの人にとっては会社にしがみついていたほうがよいのかな?」と思うことが多くなってきた。
私も普段は会社の文句ばかり言っているし、この考え方、生き方を認めたくはないけれど‥。
転職や独立を考える場合には、少なくとも自分の会社の福利厚生をしっかり把握し、給料や仕事内容だけでなくトータルで考える必要がある。