エリートは努力し、起業家はリスクを恐れず攻める
年末年始に読んだ本をまとめて紹介。
天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。 (扶桑社BOOKS)
- 作者: 山口真由
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2014/04/05
- メディア: Kindle版
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これは某プロブロガーのブログでオススメされていたので買ってみた。
東大首席卒業、在学中に司法試験合格、国家公務員一種合格、といった超ハイスペックな人であっても、決して天才なわけではない。自分が天才ではないことを自覚し、正しい方法で努力しているから結果を出すことができる。
正しい努力の方法を具体的に紹介する、というのが本書のコンセプトだ。例えば、
- 不得意分野の努力は止める
- たくさんの参考書に手を出すのではなく、基本書を繰り返しやったほうがよい
- 「とりあえず資格試験に申し込んでしまう」など自分の意識ではなく、外的な要因をうまく使う
こうした方法論がたくさん紹介されている。ただし基本的には資格試験に向けた勉強法だと思う。
僕自身も資格試験は得意な方だし、勉強法の本はこれまでたくさん読んできたので、正直あまり目新しいアイディアはなかった。まあ知っているかどうかではなく、きちんと実践できるかどうかが分かれ目なんだろうけど。
今まで勉強法の本を読んだことがない人や、これから何かの資格試験に挑戦しようと考えている人にはオススメだ。
次はこちら。サイバーエージェント藤田氏の自伝。学生時代から上場直後くらいまでの話がメインで、アメブロとかは出てこない。
この本を通してわかる、起業家として必要な資質や考え方をまとめると、
- とにかく営業力。技術や知識は後でよい。
- ハッタリや度胸。(営業では知らないことを知っているふりをする、新卒採用時に自社の情報をごまかす、取引先の商品をほぼパクる…など)
- 休日も働きまくるハードワーカー。
- 好調な時は波に乗ってどんどん攻めろ。(ただしバブルは怖い)
といったところ。学生時代の営業バイトや起業直後の苦しい時期などに、かなり無茶なハッタリで切り抜けたあたりのくだりは楽しく読める。
『天才とは〜』に書いてある地道な努力とは真逆のスタイルだ。結局、大きなリスクにビビらず攻めることができる人が大成功をつかむんだろうなと改めて思った。(もちろんITバブルのような運も大事だが)