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【読書メモ】金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

 


まずはじめに、「金持ち父さん」シリーズはマルチの人たちが好んで読んでたり、人を勧誘するのに使っているみたいですが、私はマルチとは全く無縁です。

キャッシュフロー・クワドラントというのは、人が収入を得る4つの方法を表しています。

Employee(従業員):企業に雇われている人。つまり普通のサラリーマン。
Self-employed(自営業者):開業医とか独立した弁護士、コンサルタントなど。自分の専門性を武器に稼ぎ、稼いだお金は自分のものとなる。
Business-owner(ビジネスオーナー):起業家。自分でビジネスシステムを作り、他人に働いてもらい稼ぐこと。
Investor(投資家):他人のビジネス(会社)への出資や、株・債券・不動産などへの投資により稼ぐこと。

まず自分がE,S,B,Iのどこから収入を得ているのか理解する(複数から収入を得ていることもありますが、メインはどれかで考える)、それが自分の属性となります。

この本の主旨は、どの属性にも良い点・悪い点はありますが、お金持ちになるためにはBかIにならなければならない、ということです。

Eでお金持ちになれないのは当然ですが、Sであっても自分が働いて稼いでいる以上は、限界があります。例えば、どれだけ優秀な医者でも1日に100人を診ることはできません。また、EやSでは、収入が上がるほど、税率が高くなりとられてしまいます。

一方、BやIは自分が働く必要はありません。また、法人を利用して節税したり、投資から得られる収入は給与よりも税率が低いことから、EやSに比べて圧倒的に速く資産を増やしていくことができます。


では具体的にBやIになるにはどうしたらいいんだよ、って話ですが、この本はそこについて指南するものではなく、あくまでメンタル面のことしか触れてません。Bは優秀な他人に働いてもらわないといけないので、ビジネスへの理解とリーダーシップが必要とか。

Bのとっかかりとして、フランチャイズの権利の取得とか、ネットワークビジネスとか少し言及されていますが、アメリカを想定していると思いますし、日本ではかつ現代ではよほど上手くやらないと無理でしょう。ここでネットワークビジネスの話しが出てくるから、マルチに上手いこと利用されているのかもしれません。

大してお金がない状態で投資しても得られる収入はしれてるので、お金持ちになりたければ結局はBを確立するしかないと思います。要は自分が働かなくてもいい仕組みづくりなので、起業でなくても、サラリーマンをやりつつネット(アフィリエイト等)で稼ぐというのも選択肢になるかと思います。

個人的には、E(またはS)+Bで稼ぎ、稼いだお金を最大限Iに振り向けていくという方向を目指したいと思っています。


本書の改定版では投資が誰にとっても必要であり、かつ高いレベルのIになることの重要性が説かれています。

投資する際の注意点としては、前著の「金持ち父さん 貧乏父さん」と共通ですが、とにかく資産(自分に収入をもたらしてくれるもの)を正しく理解することが重要、ということが本書で繰り返し解説されています。

例えば、私たちが住宅ローンを組んで家を買っても、その持ち家は私たちにとっての資産ではないです。私たちはローンを毎月銀行に返済しなければならないので、銀行の資産です(私たちは毎月銀行にお金を払わなければならないが、銀行は毎月お金が入ってくる。)

正しい資産は、株・債券や賃貸に出すための不動産などです。資産を正しく理解していれば、後はひたすら買うだけです。


また、損失を恐れ過ぎて投資しないこともダメです。例えば、Eの人が銀行預金しか利用しないとしましょう。損失は出ませんが、利子もほとんどゼロです。

Eが銀行に預けたお金は、その後銀行がBやIに比較的低利で貸し出します。結果としてですが、BやIはEのお金を利用してビジネスや投資でさらに稼ぐわけです。これではEとBやIの格差は広がる一方です。したがって、EやSであっても、Iとしての知識を身につけ、正しい投資をしていくことが絶対必要です。

本書は具体的な投資技術は別として、前提となる投資のマインド、お金の流れを理解する上では、役に立つかと思います。