資産運用を続けると老後までにいくらになるか計算してみよう
ふと思い立って、自分の今の金融資産、年間の投資額、だいたいの利回りで投資を続けていくと、老後(65歳)までにいくらになるのか計算してみた。
私の場合は今の資産が400万円、毎年120万円投資、利回り(目標)は2%、みたいに。
エクセルで計算できるが、面倒であれば以下のサイトでも計算できる。
上記の元本400万円、毎年120万円投資、利回りは2%で計算すると、あと30年後には約6,800万円になる。これだけの金額があれば十分過ぎるように思える。
統計局ホームページ/家計調査報告(家計収支編)―平成27年(2015年)平均速報結果の概況―
65歳から85歳まで20年間は生きるとすると、「8万円×12か月×20年=約1,900万円」が必要ということになる。
一般的には「老後資金として3,000万円必要」と言われているが、病気になったり介護施設に入ったりすればそれぐらい(場合によってはもっと)必要になるだろう。他にも年金制度も崩壊しているかもしれないし、65歳過ぎても働いて収入があれば、状況は全然変わってくる。
とりあえずの目安として「2,000万円〜3,000万円必要」と考えておけばいいのではないだろうか。
上記の前提はあくまで、「リーマンショック等の暴落がなく、大きな出費がない、かつ毎年安定して投資を続けられる」という前提だからだ。
結婚して子供できて、家を買って、となれば状況がまるで変わる。毎年安定して投資することすら相当難しくなるだろう。
ぐう正論。 pic.twitter.com/WPXxeZLq93
— おばけ (@obakemoji) 2016年6月18日
結婚なり子供なりのライフイベントで今まで貯めた資産を全て使い果たすみたいなのも嫌だけど、麻生さんも言ってる通り、結局お金は使わないと意味ない。これからも投資は続けるけれど、ここぞという時にはお金を使えるようにしておきたい。
シュミレーションどおりに資産運用が進むのかどうかは結局のところわからないが、「今のままいくと将来いくらになるのか」を知っておくことは非常に重要だと思う。
将来の資産が少ないと感じるのであれば、貯蓄や投資の金額を少しでも増やすしかない。将来に漠然と不安を抱えてもしょうがないし、できることからやっていこう。
NISA口座で高配当の海外ETFを買う
今月は以下の理由から、今回は別のETFを買うことにした。
・投資は主にNISA口座を利用する。NISAで長期保有が前提であれば、多少の価格変動リスクは気にせず、とにかく高収益を狙える銘柄のほうがよい
ホワイト企業の条件
- 営業や顧客対応がないこと
- 福利厚生が充実している
- 有給が消化しやすい
新社会人の方で自分の会社が「ブラックかな?」と思ったとき、あるいは就職活動中の学生も企業選びの参考にしてみてほしい。もちろん同じ企業の中でも(特に大企業ほど)部署によって環境に差があるが、極端な差は少ないと思う。
営業や顧客対応がないこと
また、休日がカレンダー通りでない場合も大変だ。平日休みのメリットもたくさんあるが、気づきにくいだけで家族、恋人、友人とスケジュールが合わせやすいことのメリットはなんだかんだ大きい。
福利厚生が充実している
例えば住宅手当や社宅などで都心に1万円〜2万円程度で住むことができれば、手当がない場合に比べると可処分所得に圧倒的な差が出る。退職金、年金、育休…なども重要だ。
それら諸々の福利厚生を考えると、年収が数千万円にもなるようなハイスペックな人は別として、「外資系企業で年収1,000万円」と「福利厚生が充実した日系企業で年収600万円」とかだと、どちらがいいかは微妙だと思う。
有給が消化しやすい
給与がいいか悪いかを考えるとき、労働時間から「自分の時給」を把握しておくことは大事だ。アルバイトと異なり、サラリーマンの給与は基本的に「固定給+残業代」であるため、有給をとればとるほど時給は上がっていく。逆にサービス残業が多ければ多いほど時給は下がる。
おわりに
大事なことは「自分働く上でどの要素を重視するのか」を自分の中できちんと整理しておくことだ。また同時にある程度の時間がかかるが(数年かかるかもしれない)、「会社のいいところ・悪いところ」を見極めよう。
それらが納得できるレベルでマッチしているうちは、安易に会社を辞めたりせずに、そのまま会社で頑張ればいい。
【読書メモ】ふたり 唐沢寿明
唐沢寿明の20年前くらいのエッセイ。唐沢寿明が役者として成功した転機として、事務所の人のすすめで「Vネックセーターやポロシャツなど、自分が最も嫌いな格好をした」ところ、さわやかなイメージで人気が出たというエピソードがある。
本来の自分とは真逆のイメージで売れることには葛藤するものの、プロとして世間のイメージに合う「唐沢寿明」を作るよう奮闘してきたことが、このエッセイに書かれている。
仕事では本当の自分を出せない分、私生活ではありのままの自分を出す。ありのままの自分でも受け入れてくれるのが妻の山口智子であり、そんな女性に出会うことができて幸せだ、といったエピソードでエッセイは締めくくられている。
役者は物語の人物になりきることが仕事だから、成功するためには自分を殺して全く異なる人格を作ることは当然かもしれない。
一方で、私のような平凡なサラリーマンも自分を殺すことが重要だ。職場の人間関係は極めて重要だし、自分の好き勝手やっていては生きていけない。「勤務中は全く異なる自分を演じている」、という人もけっこう多いのではないかと思う。
私は社会人初期の頃は、「周りに気を使いたくない」「ありのままの自分でいい」と考えて過ごしていたが、今では周囲との信頼関係を作ることを何より大事にしている。良くも悪くもサラリーマンとして会社に染まったのかもしれない。
改めて考えてみると、上司からは「動きが早いやつ」、同僚からは「親切で頼りになる」、後輩からは「仕事ができて優しい先輩」、と思われる人間であろうとしている。それはサラリーマンとしては優秀だけど、どんどん本来とは違う自分になってきているような気がする。
そして、仕事だけでなくプライベートでも本当の自分が出せなくなっている。飾らない自分を出して、受け入れてもらえなければそれでいい。すごく難しいことだけど、そういうスタンスで人と接するようにしたい。
【読書メモ】乱読のセレンディピティ
セレンディピティ(serendipity)、思いがけないことを発見する能力。とくに科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。
本をたくさん読めば知識は増えるが、読めば読むほど賢くなるわけではない。むしろ「知識メタボ」のようになって頭が働かず、結果として害悪になることもある。重要なのは知識や記憶力ではなく、思考力。思考力とは、知識がない問題を考え、理解する力だ。
本書で推奨されるのは、幅広い分野の本を乱読することだ。全てを理解できなくても、思考しながら読む。思考しながら読めば内容のエッセンスは記憶に残っているから、乱読を続けていくうちに、セレンディピティにつながることがある。
「セレンディピティ」という言葉を初めて知ったのだが、いい言葉だと思う。
常に思考し、行動していればセレンディピティが起こるかもしれない。努力さえしていれば偉大なことが達成できるというわけではなく、かといって運任せというわけでもない。努力も運も、両方必要なのが現実。セレンディピティは現実的でありながら、ポジティブな期待を持たせてくれる。
著者の外山滋比古氏は、『思考の整理学』で有名だ。本書でも思考に関連して「忘却」や「朝の時間」の重要性について書かれているが、『思考の整理学』ではそれらも含めて、よりよく思考するための方法について書かれているので、未読の人にはおすすめ。