資金の8割は王道の投資へ、残り2割はホームラン狙いの投機へ
私の今の投資方針はタイトルのとおりだ。これは『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』という本の考え方を参考にしている。
この本では「バイ・アンド・ホームワーク」という個別銘柄の研究と、ポートフォリオにある程度の投機の部分を持たせることで、インデックスに勝つことを目指そう、という主旨のことを書いており大変勉強になる。(今は絶版になっており中古でしか手に入らないようだ。)
私は現在1,000万円程を運用しているのだが、この投資方針に基づいて、運用資産の8割を高配当個別株(主に米国株)、J-REITといった、インカムゲイン狙いの投資に当てている。残りの2割は、インタラクティブ・ブローカーズ証券という海外の証券会社で、個別株のオプション取引をやっている。順に紹介したい。
インカムゲイン狙いの王道の投資
セクターをある程度分散した上で、高配当銘柄を中心に毎月買い増している。
投資の目安としては税引後で4%以上の配当が出る銘柄。米国株だと税引前で約5.6%の利回りが必要なので、少し厳しい。今買っているのはT(AT&T)。米国以外も含めると、PM(フィリップ・モリス)、GSK(グラクソ・スミスクライン)、WBK(ウエストパックバンキング)あたりを買っている。
REITだと4%以上が出る銘柄はたくさんあるので、もう少し研究したい。
高配当株等、インカムゲイン狙いの投資は、それほど価格変動も激しくなく、多少下がってもとにかく配当が出ればよい、という考えで買っている。これは、「毎年4万円作り出してくれる機械を100万円で買う」ようなイメージだと思っている。機械自体の価格はどうなってもいい。
ただし、個別銘柄である以上、何があるかはわからないし、減配だけは怖い。そのためなるべく1銘柄が投資総額の10%以上にならないようにしている。
キャピタルゲインよりも、配当によるキャッシュフローを重視し、コツコツ利益(ヒット)を積み重ねていくのが私にとっての王道の投資だ。
ホームラン狙いの投機
安定した8割があるからこそ、残り2割ではギャンブル的に大きな利益(ホームラン)を狙いに行くことができる。前述のジム・クレイマーの本では、小型株やオプション取引が推奨されている。
私もオプション取引をやっている。オプションには様々な戦術があるのだが、私は主に「プットオプションの売り」をやっている。これは簡単に言えば、ある銘柄の株価が一定期間(例えば1か月後とか)経過後に株価があらかじめ決めた金額を下回っていなければ、オプション料による利益が得られるという取引だ。
本題と違うのでオプションの取引の詳しい説明は割愛するが、オプション取引を始めたい場合は、以下の本が非常に参考になる。
なお、国内の証券会社では日経平均先物のオプションしか扱っておらず、個別株ではできないので注意(2018年11月現在)。また、同じオプションでも「バイナリーオプション」という為替を対象にした商品もあるが、こちらも注意したい(勧めている人たちが怪しげということもある)。
個人的には、FXも含め、同じ投機をやるにしても為替はギャンブル要素が強すぎると思う。
それで、肝心の個別株のオプション取引の成績については、正直に言ってボロ負けしている。Amazon等のハイテク株を中心に投資していたのだが、10月の暴落をモロに受け、150万円ほどの損失を出してしまった。
オプション取引も結局はレバレッジ取引なので、損失が出る時は大きい。戦術によっては下落相場でも儲けを出せるが、私はオーソドックスに上昇相場で利益が出るようなやり方をしているので、下落局面はキツい。
ハイテク株は一時的に大きく下がってもすぐに反発する時期が続いていたので、安易にすぐ戻すだろうと、取引を続けてしまったのが敗因だ。荒れているときに、しばらく様子を見る、ということができない。この様子見がしっかりできる人が上級者なのだろう。この点、現物株の場合はとにかく売らなければ、長期的には戻す可能性が高いので心理的な負担は少ない。
先月の損失で投機にあてる2割部分のかなりを失ったので、もうオプションをやめようかと思ったものの、結局まだ続けることにした。オプション以外の投資先を探してみようかとは思っているものの、2割を投機にあてるという方針はぶらさないようにする。
最近相場が荒れているのでぶれそうになってしまうが、自分が決めた方針はしっかり守りつつ、地道に投資を続けていきたい。
- 作者: ジムクレイマー,James J. Cramer,井手正介,吉川絵美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
時短できるものにはお金をかけるべき
この記事によると世帯年収1,000万円(夫年収600万円、妻400万円)は「パワーカップル」だそうだ。
元々パワーカップルの定義は複数あるようで、今までは「夫婦それぞれが年収700万円」というのがメジャーだったよう。該当する人が多い方が喜ばれるから、これからはこの記事の定義が主流になっていくんだろうか。
この記事にある内容で、時短にお金を使うというのは、私も非常にいいことだと思っている。今使っているもので、今後も死守していきたいと思っているのは以下。
- 通勤時間片道30分以内の家に住む
- 乾燥機付洗濯機
- 食洗器、ディスポーザー
- Amazonプライム
私は節制して金融資産への投資を少しでも増やすことを重視しているが、上記のように、生活の質に直結するものにはケチらない方針でいきたい。
凡人は金融資産に投資しても、短期でお金持ちになることはできない。だから長く、安定的に働けるように、生活の質を上げてくれるものにお金をかけることも、投資の一つであると言えるだろう。
物事を継続するためには「記録する」ことが重要
ダイエットの手法として「レコーディング・ダイエット」というものがある。
これはダイエットしたい場合に、
毎食摂取しているカロリーを記録する
→記録することによって間食で余計なカロリーを摂ったり、カロリーの多い食べ物などを戒める意識が自然と生まれる
→結果として痩せることに成功しやすい
というダイエット法である。
何か新しいことを習慣として始めたいと思っても、それを継続することは非常に難しい。特にダイエット、運動、勉強など。自分の意思の力だけでは、あっさり崩れてしまう日が出てくるだろう。
そこで「記録する」という行為は何かを継続する場合には非常に重要だと思っていて、私は家計簿、勉強時間、金融資産や配当金の状況、ランニングなどについて記録している。今は多くのものがそれ用のアプリがあるので手軽だ。
記録することで日々達成感が得られるし、過去のデータを見たりして、現在までのデータの変化を見ているだけでも楽しい。気持ち悪いと思う人もいるかもしれないが、わかる人にはわかるはず。
家計簿は毎日、というように自分の決めた頻度で記録することを継続していけば、はじめは記録すること自体が面倒に思うかもしれないが、そのうち自然とそれが習慣として定着してくる。
歯磨きやシャワーのように、「やらないと気持ち悪い」というレベルにまで習慣化できれば強い。
私は家計簿、金融資産の記録はそのレベルまで習慣化している。今は英語学習を記録しながら継続している。
何か長期的に取り組みたいことがあるが、いつも三日坊主で終わってしまう、という人はぜひ記録することと合わせてやってみてはいかがだろうか。
サラリーマンを頑張ることについて
ネット界隈では、いつからだろうか「サラリーマンはオワコン」、「副業で稼いだり、フリーランスが素晴らしい」という風潮があると思う。
私もサラリーマンは本当にクソだなと思うことはしょっちゅうある。例えば以下のようなことだろうか。
・給料は会社の給与体系によって決まっているので、転職しない限り大して上がらない。仕事を頑張って、サビ残など受け入れても、せいぜいボーナスの査定が少し上がったり、昇格が少し早くなる程度。
・上司、お客さんの言うことは不合理であっても、基本的には受け入れなければならない。
・実力があるのが前提として、出世できるかは大部分が運で決まる。大企業なら同世代数百人と競争になるし、上司・部下との巡り合わせも重要。専門職でも、専門とする業界のトレンドや法規制の動向次第で、売上(≒ボーナスや出世のスピード)に大きく影響する。
こういうよくない面があるのは確かなんだけれど、だからと言って「サラリーマンはオワコン」、「仕事は定時で帰って副業するのが最高」、「フリーランスで自由に働くのが最高」というのも少し考えが浅いかなと最近思うようになった。その理由を以下に書いてみる。
仕事ができるようになれば、自由度は増していく
仕事をきっちりやり続けることにより、上司など周りからの信頼を得れば、組織内での自分の発言権が増す。上司に「こいつがいなくなると自分(上司)が困るな」、とまで思わせることができればよい。そういう居場所を確立してからの方が、定時で帰ったり、有給をとるといったことはやりやすくなる。
あと発言権が増してくると、少しは仕事に面白みも出てくるかもしれない。まあこれについては、自己満足と言ってしまえばそれまでだけれど。
転職しやすくなる
ある程度サラリーマンをやっている人ならわかるが、「仕事ができるやつ」「(いろんな意味で)使いやすいやつ」という評価になった人には、さらに仕事が振られる。その人に限界が来るまで。だから「仕事を早く終わらせても無意味」、「他の人より多くやってるのに給料は同じ」、という不満につながりやすい。
しかしながら、実績や経験を積めば積むほど、転職したいと思った場合にアピールするネタが増える。私も転職を経験しているが、転職活動での面接は「自分が今までやってきた仕事」や「それを踏まえ転職先でどういう仕事ができそうか」という話で大部分が決まる。新卒の就職活動のように変なリア充アピールみたいなものはあまり必要ない。
それであれば、話すネタが多いと、圧倒的に面接が楽になるし、転職先の可能性も広がるだろう。もちろん、全くネタにならないような付加価値の低い仕事も会社にはたくさんあるので、そういうのはなるべく避けるようにしたい。
「 人的資本」で考える
橘玲さんの本を読んだことがある人はわかると思うが、自分の労働力を資産の一部とみなす「人的資本」という考え方がある。
例えば、サラリーマンの年収が500万円、期待収益率が5%とすると、それは利回りが毎年5%の金融資産を1億円分持っているのと同じ、という考え方だ。投資をやっている人はわかると思うが、毎年確実に5%の配当が出て、価格変動のリスクもない、などという素晴らしい金融商品はない。給与が高くなればもっと価値は高まる。これに比べれば、普通の株や債券などを数百万円程度持っていても、話にならない。
この超優良資産を維持するためのコスト、と考えれば前述のようなサラリーマンのデメリットを受け入れる、というのもありだと思えてくる。
凡人が副業で稼ぐことは難しい
まず大多数の人は暇な時間が出来たとしてもダラダラしたり遊びに使ってしまう。ある程度副業しようという意思があっても、せいぜいブログ等による広告収入、メルカリ等を使った転売、投資(副業ではないと思うがマスコミではそのように整理されていることが多い)だったり、といったところが関の山ではないだろうか。
最近は政府が副業を後押ししているような風潮になりつつあるが、本気で世間一般の人が副業すると思っているかは怪しくて、働き方改革等で残業代が減り家計が困窮するといった声へのエクスキューズの面もあると思っている。
本当に優秀な人は副業で自分のビジネスをどんどんやればよいと思うが、そうでない凡人は、本業のスキルアップ→本業の効率化、あわよくば転職、のほうが長い目で見ればお金につながると思う。
ということで、私は今はサラリーマンの仕事をそれなりに頑張ろうかという気持ちでいる。いろいろ悩みつつこの考えに至った。自分がそうであったように、もっと若い20代の人は葛藤することも多いと思うが、ネットで見られる過激な、安易な情報に惑わされることなく、賢くキャリアを進めていってほしいと思っている。
またまた英語学習を再開
ここ最近、瞬間英作文を使った英語学習を再開している。
と言っても昔のようにガッツリ英語に割く時間があるわけでもないので、毎日10分間だけ。しかし、残業で帰宅が遅く疲れていようとも、寝る前の10分間は必ず英語にあてることにした。
英語学習というのは、仕事が忙しかったりするとついつい「まあ今日は疲れてるしいいか」とやらなくなってしまいがちだが、10分であればその言い訳もできない。いくら忙しくても、たった10分の時間も捻出できないほど忙しい人はいないはずだ。
今の仕事はそれなりに英語を使う機会がある。基本的には読み、書きのみだが、特に書く方には大幅な時間を要している。
瞬間英作文は、リスニング、スピーキングだけでなくライティングにも効果があると思っている。ライティング能力を高めて、仕事の効率化、省力化につなげたい。
学習を再開したきっかけは、何となくだがふと、ここ数か月、労働時間が長いことによって、インプット不足になっていることに気づいた。
仕事でのアウトプットにつながらないインプットは無意味だと思うが、あまりにもアウトプットだけを続けていても、出涸らしのような状態になってしまう。インプットの時間をしっかり確保していきたいと思う。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本
- 購入: 80人 クリック: 383回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 21人 クリック: 322回
- この商品を含むブログ (47件) を見る